Author Archives: arii-dc

何歳から定期健診を受けるべき?

2025年4月18日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

保護者の方からよくいただく質問に「子どもの定期健診は何歳から受けるといいですか?」というものあがります。
今回はお子さんの定期健診についてお話させていただきます。

◆子どもの歯科健診は0歳から可能

 

歯医者さんの定期健診は 0歳から 受けることができます。
乳歯が生え始める生後6か月ごろから受診を目安にされるとよいでしょう。多くの自治体では、1歳6か月健診や3歳児健診で歯科検診が行われますが、それとは別に定期的な歯科受診を習慣づけるのが理想的です。

 

◆子供の定期健診で気を付けること

 

<初めての受診は早めに>

・できれば 1歳頃までに初めての受診 を済ませ、歯医者に慣れてもらうとよいでしょう。
・痛みが出てからではなく、予防のために通う習慣をつけることが大切です。

 

<フッ素塗布の活用>

・定期的なフッ素塗布で虫歯予防をする。
高濃度のフッ素が塗布できるのは歯科医院だけです。上手に活用してください。

 

<仕上げ磨きの指導を受ける>

・保護者の方向けに歯磨きのコツや、正しい仕上げ磨きの方法を教えて貰いましょう。
特に 奥歯が生える2~3歳ごろにはしっかり磨けるようになるのが大事です。

 

<食生活のアドバイスをもらう>

・食事のリズムやおやつの時間について相談してみましょう。
当院では管理栄養士がきちんとアドバイスさせていただきます。

 

<子供が怖がらないようにする>

・「痛くないよ」と言いすぎると逆に不安を与えるので注意しましょう。
・終わった後は「よく頑張ったね」と沢山褒めてあげてください。

 

定期健診を習慣づけることで、虫歯の予防だけでなく、歯並びや噛み合わせのチェックもできるためお口の不具合に素早くアプローチすることもできます。
歯科医師や歯科衛生士からの歯の管理だけでなく、管理栄養士からの栄養指導があることで、お口だけでなく全身の健康についてもしっかりと管理させていただけるのが、当院の小児診療の特徴でもあるかと思います。

お口から身体全体の健康も守りたいとお考えの方はぜひ当院へお越しください。

お子さんだけでなく成人の方への栄養指導もさせていただいておりますので、ご家族そろってお越しくださいね。

予防歯科はじめませんか

2025年3月12日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

春は卒業だけでなく、入学・入社のシーズンでもありますね。
環境が変化すると、どうしても慣れるまでに時間がかかり、ついつい「お口の健康」については後回しにしてしまうことも多いですよね。

例年、各学校では4月~5月にかけて歯科健診が実施されます。
その際に「歯科受診必要」の連絡を貰われる方も多いのではないでしょうか。
歯科健診のシーズンがくると「あぁ歯医者に行っておけばよかった」なんて声もよく耳にします。

 

悪くなってから、痛くなってからの歯科受診はあまり乗り気もしないものですよね。
そうならない様に、常日頃からの「予防歯科」を始めませんか。

 

予防歯科の重要性はとても高く、虫歯や歯周病を未然に防ぐことで、健康な歯を長く保つことができます。
歯の治療は一度すると元に戻らないことが多いため、「治療より予防」がとても重要です。

予防歯科のメリット

1. 虫歯・歯周病の予防

定期的な歯科検診やクリーニングで、虫歯や歯周病を防ぎます。

 

2. 治療費の節約

予防によって、将来的な高額な治療費を抑えることができます。

 

3. 健康寿命の延伸

口の健康は全身の健康にも影響します。歯を失うと食事が不自由になり、栄養摂取が悪くなる可能性があります。

 

4. 口臭予防

口の中を清潔に保つことで、口臭を防ぎます。

予防歯科は大人になってからはじめるべき??

いいえ、はじめるべきは「赤ちゃんのころから」が正解です。

実は予防歯科は0歳からスタートできます。
生後6か月頃に乳歯が生え始めたら、歯医者でのケアを始めると理想的です。
もちろん最初は診せていただくだけ、軽くガーゼで拭うだけになってしまう可能性が高いのですが、それでも幼少期から「定期的に歯医者さんでケアしてもらう」ことを定着させるため、本格的な治療が始まるまでに、医院やスタッフに慣れていただくことも大切かと思います。

 

もちろん、大人になってからでも遅くはありません。年齢を問わず、定期受診をされていない方は今すぐ始めることが大切です。

 

年齢別の予防歯科

• 0〜2歳:歯が生えたら、濡れたガーゼで拭いたり、専用の歯ブラシで優しく磨く。1歳頃に初めての歯科検診へ。
• 3〜6歳:仕上げ磨きを習慣化。フッ素塗布を受けると効果的。
• 小学生〜高校生:定期検診を習慣化し、歯並びチェックも重要。
• 成人〜シニア:定期的なクリーニング(3〜6か月ごと)と歯周病予防を徹底。

最後にもう一度。
「痛くなったら歯医者に行く」ではなく、「痛くなる前に予防する」ことが大切です!
私達と一緒にこれからのお口の健康管理をしていきましょう。

 

2025年2月19日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

2月後半になり、少し寒さが和らいでくると今度は花粉症の時期がやってきます。
鼻と口は繋がっているため、実は口腔内ケアを頑張っていただくと花粉症対策に役立つものもあるんです。
前回の体調不良の時の口腔ケアのポイントと同じく、花粉症の時期の口腔ケアのポイントもお伝えさせていただきますので、ぜひお役立てくださいませ。

 

花粉症時期の口腔ケア対策

◎こまめなうがい・口すすぎ

花粉が口の中に入ると、粘膜が刺激されて口の中が乾燥しやすくなります。
外出から帰ったら水やお茶で軽く口をすすぐと、花粉を洗い流せますし、口腔内の乾燥も防ぐことができます。

 

◎歯磨きをしっかりする

花粉症の時期は鼻が詰まりやすく、口呼吸になりがち。
その結果、口の中が乾燥して細菌が繁殖しやすくなるので、丁寧に歯磨きをして口の中を清潔に保ちましょう。特に夜寝る前はしっかりケアするとよいですね。

 

◎マウスウォッシュや保湿スプレーを活用

口の中が乾燥しやすいときは、アルコールフリーのマウスウォッシュや口腔用の保湿スプレーを使うと潤いをキープできます。
乾燥を防ぐ=口臭を防ぐポイントにもなりますよ。

 

◎舌も清潔に

花粉症で口が乾燥すると、舌に白い汚れ(舌苔)がつきやすくなります。
専用の舌ブラシや、歯ブラシの毛先をやさしく当てて軽く掃除するとスッキリします。

 

◎鼻づまり対策も大事

口呼吸を減らすために、鼻の通りをよくするのもポイント。蒸しタオルを鼻の上に当てたり、加湿をしたりすると楽になりますよ。

 

◎水分補給をこまめに

唾液が減ると口臭や虫歯のリスクが高まるので、水やノンカフェインのお茶をこまめに飲んで、口の中を潤しておきましょう。
糖分の含まれる飲み物を飲まれるときには、ダラダラと飲まず時間を決めて飲まれることをお勧めします。

 

花粉症で口の中が不快になりやすいですが、しっかり口腔内もケアすると少し楽になっていただけると思います。

花粉症で鼻呼吸がしづらく、治療中辛いという方もいらっしゃると思います。当院では患者様の体調に合わせて治療やケアを行っておりますので、どうぞ不快な症状がある場合には遠慮なく歯科医師やスタッフにお申し出くださいね。
また、院内は空気清浄機等で常に空気を綺麗に保っていますので、花粉症の季節も安心してご来院ください。

体調不良時の口腔ケア

2025年2月7日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

年末年始にかけインフルエンザが猛威を振るい、また今は寒波の影響もあり体調を崩される方も多いかもしれませんね。

どんなに気をつけていても、寒い季節は風邪をひいたり体調を崩してしまいがちですよね。
そこで、今日は体調が悪い時にどんな口腔ケアをしておくのがよいか、というお話をさせていただきます。

 

風邪をひいた時の口腔ケア

 

風邪をひいたときや体調が悪いときでも、口腔ケアは大切です。
ただし、無理をしてはいけません。体に負担をかけないよう工夫することがポイントです。

 

1. 歯磨きの頻度を守る

可能であれば、朝と夜の2回、少なくとも1回は歯磨きを行いましょう。
歯磨きが難しい場合、うがいだけでも効果があります。水やぬるま湯、または市販のマウスウォッシュを使用して口をすすぐだけでも大丈夫です。

 

2. 柔らかい歯ブラシを使う

体調が悪いと歯茎が敏感になる場合があります。柔らかめの歯ブラシを使うことで負担を軽くし、ストレスなく歯磨きをしていただけます。

 

3. 無理のない体勢で行う

長時間立っているのがつらい場合は、座った状態や洗面台に寄りかかるなど、楽な体勢で歯磨きをしましょう。

 

4. 食後のうがいを徹底

食事の後は、必ず水やお茶で軽くうがいをするだけでも、口内に残った汚れを減らすことができます。歯磨きが難しい場合には、うがいをきちんとすることを心掛けておきましょう。

 

5. 口腔内の乾燥を防ぐ

体調不良のときは口呼吸になりやすく、お口の中が乾燥しやすくなります。
お口の中の乾燥を防ぐために、こまめに水分補給を心がけ、必要に応じて唾液を増やすガムやタブレットを利用するのも良いでしょう。キシリトールが配合されているものがおススメです。

 

6. 体調が回復したら、通常のケアに戻す

体調不良が治ったら、歯科検診や通常の口腔ケアを再開し、お口の環境を整えましょう。

 

体調不良の時には無理をせず、自分の体調に合わせてケアを工夫することが大切です。
もちろん症状が重い場合は、口腔ケアを最低限にして、まずは十分な休息をとることを優先してください。

 

ありい歯科では患者様に使用する機器の徹底した洗浄・滅菌だけでなく、アルコールの配備や診療室・待合室など院内の環境においてもウィルスの発生や増殖を抑えるよう努めております。

風邪が流行する時期においては、患者様へのマスクの着用もお願いする場合がございますが、院内感染を防ぐために大切なことですので、ご理解・ご了承をいただけます様お願いいたします。

新生活に向けてのお口の健康管理

2025年1月22日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

新年あけましておめでとうございます。
2025年もありい歯科をどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、新しい年がはじまり、春の新生活に向けてすでに準備をすすめていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
新しい生活や環境へは色々は不安があるものです。
その中でも「お口の健康」に対してどんな準備ができるのかを今日はお話できればと思います。

1. 定期的な歯科検診を受ける

新しい生活のスケジュールに合わせて、歯科検診の予約を取りましょう。
最低でも6ヶ月ごとに歯科医に通うことで、虫歯や歯周病を予防できます。

 

2. 歯磨き習慣を見直す

毎日2回(朝と寝る前)の歯磨きを習慣にする。
フッ素入りの歯磨き粉を使うと虫歯予防に効果的。
正しいブラッシング方法を学び、力を入れすぎず、丁寧に磨きましょう。

 

3. デンタルフロスや歯間ブラシを取り入れる

歯ブラシだけでは落としきれない歯間の汚れをしっかり除去できます。
毎日の習慣にすることで、歯周病予防に役立ちます。

 

4. 食生活を見直す

バランスの良い食事を心がけ、特にカルシウムやビタミンDを摂取する。
砂糖の摂取を控えめにし、間食を減らすことで虫歯のリスクを下げられます。
緑茶やチーズなど、口の中を健康に保つ食品も取り入れましょう。

 

5. 口腔ケア用品を見直す

歯ブラシを3ヶ月ごとに交換する。
電動歯ブラシやマウスウォッシュなども活用してみましょう。

 

6. ストレス管理

ストレスは歯ぎしりや食いしばりの原因になり、歯に負担をかけます。
適度な運動やリラクゼーションを取り入れて、メンタルケアも大切です。

 

7. 習慣を記録する

健康管理アプリや手帳に、歯磨きや歯科検診の記録をつけると、モチベーションが保てます。

 

新生活のスタートは、新しい習慣を取り入れるチャンスでもあります。
お口の健康を大切にして、2025年も心と体にとって健康的な生活を送りましょう!

自宅でできる口腔ケア運動

2025年1月7日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

数回にわたって口腔機能低下症についてお伝えしてきましたが、今回はご自宅でも簡単にできる口腔ケア運動やマッサージについてお知らせいたします。

 

自宅でできる口腔ケア運動とマッサージ

自宅で簡単にできる口腔ケアの運動やマッサージには、以下のような方法があります。

これらは、口腔内の健康を保つだけでなく、顔の筋肉を鍛えたり、血行を促進したりする効果もありますので、「やってみようかな」と思うものからで構いませんので是非一度チャレンジしてみてくださいね。

 

1. 舌の運動

<舌を突き出す運動>

舌をできるだけ前に突き出し、次にできるだけ奥に引っ込めます。これを10回繰り返します。

 

<左右に動かす運動>

舌を口の中で左右に動かします。また、舌先を左右の口角に向かって動かしても効果的です。

 

<舌を回す運動>

舌を歯の表面に沿って、時計回りや反時計回りにゆっくり回します。

 

2. 唇の運動

<パタカラ体操>

「パ」「タ」「カ」「ラ」と、口を大きく動かしながら繰り返します。発音に合わせて口や舌を意識的に動かすことで、口腔周りの筋肉を鍛えます。

 

<唇をすぼめる・広げる運動>

唇をしっかりすぼめた後、できるだけ大きく開きます。これを10回繰り返します。

 

3. 頬のマッサージ

<頬を押すマッサージ>

頬骨の下あたりを指の腹で優しく押し、円を描くようにマッサージします。これにより血行が促進され、口腔内や顔全体のむくみが取れやすくなります。

 

<頬を膨らませる運動>

口を閉じて空気を頬にため、頬を膨らませます。次に左右交互に空気を移動させます。これを10回繰り返します。

 

4. 歯茎のマッサージ

歯茎に指(清潔にしたもの)や柔らかい歯ブラシを使って、軽くなでるようにマッサージします。血流が良くなり、歯茎の健康を保つ効果があります。

 

これらを毎日続けると、口腔内の健康を維持しやすくなります。特に、高齢者の方や口腔筋力の低下が気になる方には有効ですので、習慣化するために、食後や寝る前などのタイミングに取り入れてみてください。

 

ご自宅でやってみて「あれ?なんかおかしい」「うまくできない」ということがあれば、お気軽に当院スタッフにお声かけください。

お子さんの栄養管理指導を行っています!

2024年12月2日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

 

当院には管理栄養士が在籍しており、成人の方だけでなく前回お伝えしたお子さんの「口腔機能低下症」についても適切な栄養管理指導をしております。

当院を受診いただいた際に、口腔機能低下症の要因が見られるお子さんについては、保護者の方にご説明のうえ別途栄養指導のお時間を数十分いただき、しっかりとお時間をいただいてお話をさせていただくものです。

 

昨今の食事事情から、どうしても柔らかい食べ物や味の濃い食べ物をお子さんは好み勝ちですよね。
「どんな食べ物が好き?」「どうやったら苦手な食べ物が食べられそう?」
当事者であるお子さんに質問を交えたコミュニケーションをしっかりとりながら、きちんと「自分のこと」として捉えて貰えるようにお話をさせていただいております。

 

当院のお子さんへの栄養指導

では、具体的に口腔機能低下症のお子さんに向けた栄養指導の一部をご紹介します。

口腔機能低下症のお子さんに対する栄養管理指導では、摂食嚥下(食べる、飲み込む)機能が低下していることを考慮し、適切な栄養を摂取できるように配慮することが重要です。

 

1. 摂取しやすい形状や食事の工夫

• 食材の形状や硬さを調整する。
飲み込みやすいように、素材の硬さや大きさを調整する。
「噛む」ことを練習するためにあえて大きくしておくことも。
苦手な食材は「好みの味」に調整する。
咀嚼が難しい場合には、スープやとろみをつけたものにする。

 

• 口腔内の感覚を刺激する。
口の中で認識しやすいよう、味付けを適度に濃くしたり、温度の変化を利用したりする。

• 食べる環境を整える。
正しい姿勢を保つ(足がきちんと床についている状態)

 

2. 必要な栄養素をバランスよく摂取

• 成長期の小児には、エネルギーやタンパク質、カルシウム、鉄分などの栄養素が重要。
例: 牛乳、ヨーグルト、豆腐、魚のすり身を利用した食品。

• サプリメントや栄養補助食品の活用も検討する。
市販の高カロリー飲料や栄養補助食品で不足分を補うことも時には必要。

 

上記2つをお伝えすると共に、「食事は楽しく食べる」ことを第一にお話ししています。
テレビを見ながら食事をするのもよいですが、たまにはテレビや音楽をつけす家族で今日あったことをお互いに報告し合うような食卓を囲まれてはいかがでしょうか。

こどもの口腔機能低下症

2024年11月20日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

 

こどもの口腔機能低下症とは

 

当院に来院されるお子さんの保護者の方から「子どもが口を開けたままで気になる」というようなお話をお伺いすることがあります。

小児の口腔機能低下症とは、成長過程にある子どもが口の機能に問題を抱えている状態を指します。これは、主に食べる、飲む、話すなどの動作に関わる機能が、発達に伴って十分に向上していない、または低下していることを指します。

 

主な特徴は以下の通りです。

全てがここに当てはまるわけではありませんが、こういった状況の場合「口腔機能低下症」と診断される場合があります。

 

子どもの口腔機能低下症の主な特徴

口腔機能低下症は、以下のような特徴や症状が見られることがあります

• 咀嚼(そしゃく)能力の低下:食べ物をうまく噛めない
• 嚥下(えんげ)障害:飲み込むのが難しい
• 発音の不明瞭さ:言葉がはっきりしない
• 口呼吸:常に口で呼吸している
• よだれが多い:唾液のコントロールが難しい

 

原因

 

小児の口腔機能低下症は、発達の遅れ、筋力の低下、口腔周囲の筋肉の未発達など、さまざまな要因が絡み合って起こります。
また、習慣的な口呼吸や、食生活の変化(例えば柔らかい食べ物ばかりを摂取すること)も影響を与えることがあります。

 

早期の対応が重要

 

口腔機能低下症は、子どもの成長に大きな影響を与える可能性があるため、早期に発見し、専門家(歯科医師や小児科医、言語聴覚士など)のサポートを受けることが推奨されます。適切なトレーニングやリハビリ、生活習慣の改善によって改善が見込まれることもあります。

 

上記の特徴に当てはまる、なんとなく自分では判断がつかないけれど子どものことなので心配ということであれば、一度当院へご相談ください。

当院では、お口のトレーニングだけでなく、日ごろの食事についても管理栄養士がアドバイスさせていただけます。早めの対策と改善でお子さんのお口の環境を一緒に整えていきましょう。

「オーラルリハビリテーション」の大切さ

2024年11月5日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

前回お伝えした「オーラルリハビリテーション」
今回このオーラルリハビリテーションを行っていくことの大切さをお伝えできればと思います。

 

「オーラルリハビリテーションの大切さ」

オーラルリハビリテーションの大切さは、口腔機能の回復や維持を通じて、生活の質を向上させることにあります。
具体的には、次のような点が挙げられます。

 

1. 口腔機能の回復

病気や事故、加齢などによって口腔機能が低下した場合、オーラルリハビリテーションによって嚥下(飲み込む)機能や発音機能を改善することができます。これは、栄養摂取やコミュニケーション能力を正常に戻すために重要です。

 

2. 栄養状態の改善

食事を摂る際に噛む力や飲み込む力が低下していると、食欲不振や栄養失調に陥る可能性があります。オーラルリハビリを行うことで、食事の楽しさを取り戻し、適切な栄養を摂ることができるようになります。

 

3. コミュニケーション能力の向上

口腔機能が低下すると、発音が不明瞭になり、コミュニケーションが困難になります。発声や発音の訓練を通じて、コミュニケーション能力を向上させることができ、社会生活への積極的な参加を促進します。

 

4. 誤嚥性肺炎の予防

嚥下機能が低下すると、食べ物や飲み物が誤って気管に入り、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高まります。オーラルリハビリによって嚥下機能を強化することで、このリスクを軽減できます。

 

5. 心理的・社会的効果

口腔機能が改善されることで、自己肯定感が高まり、社会参加への意欲が増すことがあります。これにより、精神的な健康にも良い影響を与えることが期待されます。

 

オーラルリハビリテーションは、単に身体的な機能回復だけでなく、生活の質全体を向上させる重要なプロセスです。
「食べる」「噛む」ということは、体だけでなく心もしっかりと満たしてくれるもの。年齢を重ねた時に困ったことにならない様、できるだけ早い段階からお口の健康に興味をもっていただけるとよいと思います。

 

当院では幼少期のお子さんへも衛生士からしっかりとお口の健康の大切さをお伝えさせていただいております。歯医者さんは怖いところではなく、自分の健康を守るところと小さい時からの習慣がつけば、オーラルリハビリテーションが不要な老齢期を歩んでいただける可能性も高くなります。
家族みんなのかかりつけ歯科として、ぜひとも当院へお越しください。

「オーラルリハビリテーション」ご存知ですか?

2024年10月15日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

「オーラルリハビリテーション」の意味

 

みなさん「オーラルリハビリテーション」という言葉をご存知でしょうか。

まだ「聞いたことがない」「はじめて知った」という方もいらしゃるかもしれませんね。

実は「オーラルリハビリテーション」という言葉が出てきたのは、20世紀後半からです。この概念が広がった背景には、高齢化社会の進展や医療技術の発展が影響しています。

高齢化が進むにつれて、嚥下障害や咀嚼機能の低下、コミュニケーション能力の喪失といった問題が増加しました。これに伴い、口腔機能を回復・維持するためのリハビリテーションの必要性が高まってきたためです。

オーラルリハビリテーションは具体的に何をするの?

 

では、「オーラルリハビリテーション」とは具体的にどんなことをするのでしょうか。
今回は特に高齢者や、脳卒中後の患者、神経疾患を持つ人などに重要といわれる「オーラルリハビリテーション」について詳しくお伝えしていきます。

 

オーラルリハビリテーションとは、口腔(こうくう)の機能を改善・維持するためのリハビリテーションを指します。
具体的には、噛む、飲み込む(嚥下)、話すといった口腔の基本的な機能に問題が生じた場合に、それを回復させたり維持したりするための訓練や治療を行うことです。

 

<主な目的>

嚥下機能の改善:

嚥下(飲み込む力)が低下している場合、食べ物や飲み物を安全に飲み込むためのトレーニングを行います。

 

咀嚼機能の改善:

食べ物をしっかりと噛むことができるように、口の筋肉や顎の動きを鍛える練習を行います。
発音・コミュニケーションの改善: 発音に関わる舌や唇の筋肉を訓練し、言葉を明確に発する力を向上させます。

 

口腔衛生の維持:

口腔ケアを通じて、口の中の健康を維持し、虫歯や歯周病などを予防します。

 

<具体的なトレーニング内容>

口腔筋トレーニング:

口周りの筋肉や舌、唇のトレーニングを行い、口腔機能を強化します。

 

嚥下訓練:

飲み込む際に使用する筋肉を鍛えたり、嚥下反射を向上させる訓練をします。
発声・発音練習: 発音を改善するために、舌や唇、声帯の運動を行います。

 

補助具の使用:

義歯(入れ歯)やスプリントなどの補助具を使って、噛む力や嚥下力を補助する場合もあります。

 

当院でのオーラルリハビリテーションの取り組み

 

当院でも「唾液量を測定する検査」や「舌の圧力を測る検査」などを行い、その結果によって「あいうべ体操」「パタカラ体操」などのトレーニングの指導や、管理栄養士による食事指導、歯科医師による義歯調整を行っていくことで、様々な角度から口腔機能の改善に力を入れております。

 

お近くにお困りの方がいらっしゃればぜひ当院までご連絡ください。
お口と全身の健康を一緒に守っていくお手伝いをさせていただきます。