みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。
数回にわたって口腔機能低下症についてお伝えしてきましたが、今回はご自宅でも簡単にできる口腔ケア運動やマッサージについてお知らせいたします。
自宅でできる口腔ケア運動とマッサージ
自宅で簡単にできる口腔ケアの運動やマッサージには、以下のような方法があります。
これらは、口腔内の健康を保つだけでなく、顔の筋肉を鍛えたり、血行を促進したりする効果もありますので、「やってみようかな」と思うものからで構いませんので是非一度チャレンジしてみてくださいね。
1. 舌の運動
<舌を突き出す運動>
舌をできるだけ前に突き出し、次にできるだけ奥に引っ込めます。これを10回繰り返します。
<左右に動かす運動>
舌を口の中で左右に動かします。また、舌先を左右の口角に向かって動かしても効果的です。
<舌を回す運動>
舌を歯の表面に沿って、時計回りや反時計回りにゆっくり回します。
2. 唇の運動
<パタカラ体操>
「パ」「タ」「カ」「ラ」と、口を大きく動かしながら繰り返します。発音に合わせて口や舌を意識的に動かすことで、口腔周りの筋肉を鍛えます。
<唇をすぼめる・広げる運動>
唇をしっかりすぼめた後、できるだけ大きく開きます。これを10回繰り返します。
3. 頬のマッサージ
<頬を押すマッサージ>
頬骨の下あたりを指の腹で優しく押し、円を描くようにマッサージします。これにより血行が促進され、口腔内や顔全体のむくみが取れやすくなります。
<頬を膨らませる運動>
口を閉じて空気を頬にため、頬を膨らませます。次に左右交互に空気を移動させます。これを10回繰り返します。
4. 歯茎のマッサージ
歯茎に指(清潔にしたもの)や柔らかい歯ブラシを使って、軽くなでるようにマッサージします。血流が良くなり、歯茎の健康を保つ効果があります。
これらを毎日続けると、口腔内の健康を維持しやすくなります。特に、高齢者の方や口腔筋力の低下が気になる方には有効ですので、習慣化するために、食後や寝る前などのタイミングに取り入れてみてください。
ご自宅でやってみて「あれ?なんかおかしい」「うまくできない」ということがあれば、お気軽に当院スタッフにお声かけください。