かみ合わせは全身の健康にも大きく関係しています
最近は、顎の不具合やかみ合わせの異常を訴える人が増えているといわれています。
(1)なぜ、かみ合わせが悪くなるのか
- 歯が抜けたまま放置している
- 不良な、噛みにくいかぶせ物が入っている
- 歯周病によって歯がグラついて、噛みにくい状態になっている
この中のひとつでも当てはまるなら要注意です。
なぜなら、歯1本1本にはそれぞれの役割があり機能しているからです。
大人の歯は28本ありますが、例えば6歳臼歯と呼ばれる第一大臼歯を1本失っただけでも噛む力はおよそ50%低下するといわれています。
(2)かみ合わせが悪いと・・・
- 口を開けた時に痛みがあったり、口が大きく開けられなかったりする。
- 一部の歯に過剰な負担がかかるため、虫歯になりやすかったり詰め物が壊れやすかったりする。
- 一部の歯に過剰な負担がかかるため、歯周病が進行しやすくなったりする。
- 上手くそしゃくできず、胃腸腸に負担がかかってしまう。
かみ合わせの治療を行うことで、上記の症状を改善します。
かみ合わせの治療は、その時の不調を治すだけでなく、将来的な虫歯や歯周病を予防するという目的があります。
さらには、そしゃく機能が良くなり、健康寿命を延ばすことにつながります。
かみ合わせが悪いともたらす影響
- むし歯や歯周病になりやすい
- 口臭の原因になる
- よく噛めない
- 発音が悪くなる
- 胃腸に負担がかかる
- 睡眠を妨げる
- 左右の顔の筋肉のバランスが変わり、顔の歪みなどの原因になる
(3)正しいかみ合わせとは
理想のかみ合わせとは「良く噛める」「違和感なく噛める」「食べ物を噛み切りそしゃくできる」状態のことです。
歯の一番の目的は「噛むこと」。
食べ物を噛み切り、すりつぶし、唾液と混ぜてひと固まりにして胃に送ることです。
これには、全ての歯が揃い、なおかつ1本1本の歯がそれぞれの役割をきちんと果たしていることが必要になります。
おいしく食事をすることは、健康で生き生きとした生活を送るうえで欠かせないですし、健康寿命にもかかわる大事な要素です。
(4)どうやって治していくのか
1、まず、どこが悪いかを調べるために検査をします。
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2、検査結果をもとに、なぜそうなっているのかを診断します。
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3、不良なかぶせ物があれば除去し、歯のないところは、かぶせ物や入れ歯などで補います。
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4、かみ合わせの確認をしながら、自然に良く噛めるように治療をしていきます。
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5、かみ合わせが改善し安定したあとは、定期検診でそしゃく出来ているかを調べます。