電話する

地図

問い合わせ

メニュー
ヘッダーオファー

「オーラルリハビリテーション」ご存知ですか?

2024年10月15日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

「オーラルリハビリテーション」の意味

 

みなさん「オーラルリハビリテーション」という言葉をご存知でしょうか。

まだ「聞いたことがない」「はじめて知った」という方もいらしゃるかもしれませんね。

実は「オーラルリハビリテーション」という言葉が出てきたのは、20世紀後半からです。この概念が広がった背景には、高齢化社会の進展や医療技術の発展が影響しています。

高齢化が進むにつれて、嚥下障害や咀嚼機能の低下、コミュニケーション能力の喪失といった問題が増加しました。これに伴い、口腔機能を回復・維持するためのリハビリテーションの必要性が高まってきたためです。

オーラルリハビリテーションは具体的に何をするの?

 

では、「オーラルリハビリテーション」とは具体的にどんなことをするのでしょうか。
今回は特に高齢者や、脳卒中後の患者、神経疾患を持つ人などに重要といわれる「オーラルリハビリテーション」について詳しくお伝えしていきます。

 

オーラルリハビリテーションとは、口腔(こうくう)の機能を改善・維持するためのリハビリテーションを指します。
具体的には、噛む、飲み込む(嚥下)、話すといった口腔の基本的な機能に問題が生じた場合に、それを回復させたり維持したりするための訓練や治療を行うことです。

 

<主な目的>

嚥下機能の改善:

嚥下(飲み込む力)が低下している場合、食べ物や飲み物を安全に飲み込むためのトレーニングを行います。

 

咀嚼機能の改善:

食べ物をしっかりと噛むことができるように、口の筋肉や顎の動きを鍛える練習を行います。
発音・コミュニケーションの改善: 発音に関わる舌や唇の筋肉を訓練し、言葉を明確に発する力を向上させます。

 

口腔衛生の維持:

口腔ケアを通じて、口の中の健康を維持し、虫歯や歯周病などを予防します。

 

<具体的なトレーニング内容>

口腔筋トレーニング:

口周りの筋肉や舌、唇のトレーニングを行い、口腔機能を強化します。

 

嚥下訓練:

飲み込む際に使用する筋肉を鍛えたり、嚥下反射を向上させる訓練をします。
発声・発音練習: 発音を改善するために、舌や唇、声帯の運動を行います。

 

補助具の使用:

義歯(入れ歯)やスプリントなどの補助具を使って、噛む力や嚥下力を補助する場合もあります。

 

当院でのオーラルリハビリテーションの取り組み

 

当院でも「唾液量を測定する検査」や「舌の圧力を測る検査」などを行い、その結果によって「あいうべ体操」「パタカラ体操」などのトレーニングの指導や、管理栄養士による食事指導、歯科医師による義歯調整を行っていくことで、様々な角度から口腔機能の改善に力を入れております。

 

お近くにお困りの方がいらっしゃればぜひ当院までご連絡ください。
お口と全身の健康を一緒に守っていくお手伝いをさせていただきます。

季節の変わり目に起こりやすいお口のトラブル

2024年10月1日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

暑い夏もようやく終わりを告げ、朝晩は少しひんやりと秋から冬の気配がしてまいりましたね。
こうした季節の変わり目、特に気温や湿度が急激に変化する時期には、体調の変化とともに歯や口腔内に不調が現れることがあります。

 

季節の変わり目のお口の不調

 

今回は季節の変わり目に起こりやすい歯の不調についてお話させていただきます。

 

1. 歯の痛みや知覚過敏

気温の変化により、歯が温度に敏感になり、特に知覚過敏を感じやすくなることがあります。
冷たい空気や温かい飲み物・食べ物が歯に触れることで、ズキズキした痛みが生じることが増えることがあります。

2. 歯ぐきの腫れや出血

気温や湿度の変化が体調に影響を与え、免疫力が低下すると、歯ぐき(歯肉)の炎症が起こりやすくなります。
これが原因で歯ぐきが腫れたり、歯磨き時に出血したりすることがあります。

 

3. 顎関節症の悪化

季節の変わり目に体がストレスを感じることが多く、無意識に歯を噛み締めたり、歯ぎしりをしてしまうことがあります。
これにより、顎の関節や筋肉に負担がかかり、顎関節症の症状が悪化することがあります。

 

4. 口内炎

免疫力の低下やストレスが原因で、口内炎ができやすくなることがあります。
特に季節の変わり目には体調が崩れやすく、ビタミン不足や疲労によって口内炎が発生しやすくなります。

 

5. 唾液の分泌量の減少

乾燥する季節になると、唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥しやすくなります。
口腔内の乾燥は、虫歯や歯周病のリスクを高める原因となります。

 

6. 歯ぎしり・噛み締めによる歯の摩耗

季節の変わり目は、ストレスや睡眠の質の低下が増えることがあり、無意識に歯ぎしりや噛み締めが頻繁に起こることがあります。
これが原因で、歯の摩耗が進み、痛みや歯の割れなどが発生することがあります。

不快な症状への対応策

これらの症状に対する対策としては、

<知覚過敏対策>
知覚過敏用の歯磨き粉を使用し、冷たいものや熱いものを避ける。

<口腔ケアの徹底>
歯磨きやフロスを使った口腔ケアを行い、歯ぐきの健康を守る。

<ストレス管理>
ストレッチやリラクゼーションを取り入れて、ストレスを軽減する。

<十分な水分補給>
口の乾燥を防ぐため、定期的に水を飲み、湿度の低下に注意する。

 

季節の変わり目に免疫や体調のバランスが崩れることによって、お口の中にも様々な不調が出てしまうことがあります。
定期的なメンテナンスにお越しいただいていると、こうしたタイミングによっておこる不調にも早めに気づくことができ、対処させていただくことが可能です。

 

読書の秋、スポーツの秋、そして何より楽しみな「食欲の秋」を楽しまれるためにも、お口はいつも健康な状態にしておきたいものですね。

嚙み合わせが与える全身の健康状態

2024年8月29日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

お口と全身の健康については、とても密接な関係になることは何度となくお伝えしてきております。
ありい歯科では、「しっかり食事をする」「きちんと噛める」ということを大切に通院いただく患者様への治療にあたらせていただいております。

 

見た目と同じように大切な噛み合わせ

多くの患者様は、ご自身の歯があるかどうか、また綺麗に並んでいるかどうかというのは日ごろ鏡を見るたびに気にしていらっしゃるとは思いますが、本当に大切なのは「見た目」よりも「噛み合わせ」です。

審美的な見た目ももちろん大切ではありますが、歯はそれぞれ1本1本きちんと役割がありますので、その役割を正しく機能させてあげることも大切なことです。
また歯は消耗品ですので、経年的な変化が必ずおこってきます。
その変化に素早く対応し、口腔内を健全な状態に保つためにも歯科医院での定期的なメンテナンスはかかせないものになっています。

 

噛み合わせの悪い状態が与える全身への影響

 

きちんとしたかみ合わせを維持していくことが、全身の健康状態にもよい影響を与えていきます。その反面、かみ合わせが悪い状態になると以下のような影響が出てしまうことがあります。

 

<姿勢が悪くなる>

噛み合わせが悪いと、首や肩の筋肉に負担がかかり、姿勢が悪くなることがあります。これが原因で、腰痛や肩こり、首の痛みなどが引き起こされることがあります。

<頭痛>

顎の筋肉に負担がかかることで、緊張型頭痛や偏頭痛を引き起こすことがあります。

<顎関節症>

噛み合わせが乱れることで、顎関節(顎の関節)に負担がかかり、痛みや音が鳴る、口が開けづらいといった症状が出ることがあります。

<消化不良>

食べ物をしっかり噛めず、消化が不十分になり、胃腸に負担がかかることがあります。

<睡眠の質の低下>

無意識に歯ぎしりをしたり、顎を噛み締めたりすることがあるため、睡眠の質が低下し、日中の疲れや集中力の低下に繋がることもあります。

 

噛み合わせの不調を早期に発見しましょう。

必ず引き起こされるものではありませんが、かみ合わせが悪いと不調を引き起こす一因になってしまうということは覚えておいていただけるとよいかと思います。
噛み合わせの調整や治療を行うことで、上記のような不調を軽減し、全身の健康を改善することが期待できますので、ぜひ定期的なメンテナンスを受けていただき、かみ合わせの不調の早期発見をしていきましょう。

オーラルフレイル 口腔機能の維持と改善

2024年8月16日

みなさんこんにちは
ありい歯科 院長の有井です。

 

オーラルフレイルとは

 

最近「オーラルフレイル」という言葉をよく耳にされる機会も増えたのではないでしょうか。

「オーラルフレイル」とは、口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含み、身体の衰え(フレイル)の一つのことをいいます。
口腔機能が衰えてしまうと、食事がとりにくいだけでなく全身の健康状態にも大きな影響を及ぼすものです。
そのため、出来る限り口腔機能はよい状態に保っておきたいものですよね。

歯科でできる口腔機能改善対策

 

口腔機能改善に向けて歯科医院でできることは多岐にわたります。
今回は、歯科医院でできる口腔機能改善の具体的な方法をいくつかお伝えしてまいります。

 

【咬合調整】

咬み合わせのバランスを調整し、過度な負担を軽減することで、歯や顎関節の健康を守ります。
「食べずらい」「噛みずらい」などの症状は出ていませんか。きちんと噛めていないと胃腸にも負担がかかってしまいますので、不具合が出ている場合には早めにご相談くださいね。

 

【補綴治療】

虫歯治療が途中、かぶせ物がはいっていない、歯を失ったままの状態で放置、ということはありませんか。
歯の欠損部分を補うことで、咬合機能をしっかりと回復させてあげることがとても大切です。
随分昔にいれたままの被せや詰め物も、今のお口の状態に最適かどうか一度チェックしてみることもお勧めします。

 

【口腔衛生指導】

患者さんが自宅でも適切な口腔ケアを実践できるように当院の歯科衛生士がサポートします。フロスや歯間ブラシ、デンタルリンスの使い方をマスターしていただくことで、細部のケアを促進します。

 

【食事と生活習慣のアドバイス】

当院では栄養士による、咀嚼状態に合わせた食事方法をアドバイスしています。

お口の状態にあったお食事をとっていただくことで内蔵への負担を減らし、お食事を楽しんでいただくことができるようサポートしております。

いかがでしたでしょうか。
歯科医院からも皆さんの全身状態の健康にアプローチができることを知っていただけましたでしょうか。
これらの取り組みを通じて、当院ではは患者の口腔機能の改善と維持をサポートし、患者一人ひとりのニーズに合わせた最善の治療をご提案させていただいております。

気になる症状のある方はぜひ当院までお問合せくださいませ。

夏の生活で気をつけておきたい歯の健康

2024年7月26日

こんにちは。ありい歯科院長の有井です。
ぐんぐんと気温も上昇し、梅雨が明けたことで夏真っ盛りになってまいりましたね。

 

暑い夏は特に生活リズムや食生活のリズムの崩れから、体に不調をきたすかたも多いですよね。

そこで今回は、特に夏に気を付けていただきたいお口の健康についてお知らせいたします。

まずはお口の健康をしっかり保ち、暑い夏を一緒にのりきっていきましょう。

夏の生活で、歯の健康に気を付けるポイントには以下のようなものがあります。

 

夏の歯の健康ポイント

① 水分補給と酸性飲料の摂取

暑い季節には水分補給が大切ですが、スポーツドリンクや炭酸飲料などの酸性飲料を摂りすぎると歯のエナメル質を傷つける可能性があります。水を主体にして、酸性飲料は控えめにしましょう。

② アイスクリームや冷たい食べ物

冷たい食べ物や飲み物は、歯の敏感さを引き起こすことがあります。過度に冷たいものを一気に食べたり飲んだりしないように注意しましょう。

③ 糖分の摂取

夏はアイスクリームやかき氷などの冷たく甘いものを摂取する機会が増えます。これらは虫歯の原因となるため、食べた後はすぐに歯磨きをするか、口をすすぐように心がけましょう。

④ 歯のケアを怠らない

夏の旅行やアウトドア活動が増えると、普段の歯のケアを怠りがちです。旅行中でも歯ブラシを持ち歩き、毎食後に歯を磨く習慣を続けることが大切です。

⑤ お口の乾燥を防ぐ

暑さで口が乾燥しがちになると、唾液の量が減少し、虫歯や口臭の原因となります。こまめに水を飲み、口の中を潤しておくことが重要です。

⑥ 定期検診

特に旅行や長期の外出前に検診を受けると安心です。お口のトラブルの心配なく思いっきりレジャーを楽しむためにも事前の受診をお勧めしています。

 

大きく6つのポイントをお伝えしましたが、できるところから意識して始めてみてくださいね。

長期休暇前は、例年当院でもご予約が混み合う可能性が高いため、急に「困った!」「どうしよう!」とならない様に早めの歯科医院受診をお勧めいたします。

お口の健康と体の健康を大切に、暑い夏もしっかりと乗り切っていきましょう。

歯にいい食事をとりましょう

2024年6月26日

こんにちは。ありい歯科院長の有井です。
前回は食事と歯の健康についてお話をさせていただきました。

食事が歯の健康にとって重要であることはご理解いただけたかと思いますが
では、どんな食事をとると更に歯の健康にとっていいのでしょうか。

 

歯の健康にとっていい食品とは

 

歯の健康にとっていい食品というのは、歯と歯茎の健康を維持することに役立つ食品です。
今回はいくつか歯に良い食品をお知らせいたします。

① 乳製品

牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品はカルシウムが豊富で、歯のエナメル質を強化します。

 

② 葉物野菜

ほうれん草、ケールなどの葉物野菜にはカルシウム、ビタミンA、ビタミンCが含まれており、歯と歯茎の健康に良いです。

 

③ ナッツ類

アーモンド、カシューナッツ、クルミなどはカルシウムとリンを含んでおり、歯のエナメル質を保護します。

 

④ リンゴや梨

これらの果物は唾液の分泌を促進し、口内のバクテリアを洗い流すのに役立ちます。

 

⑤ にんじんやセロリ

生で食べると噛む運動が増え、唾液の分泌を促進し、歯を自然に洗浄します。
 

⑥ 緑茶

緑茶にはカテキンが含まれており、口内のバクテリアの成長を抑制し、歯周病予防に役立ちます。

 

⑦ 水

十分な水分摂取は唾液の分泌を助け、食べ物の残りやバクテリアを洗い流すのに役立ちます。

 

⑧ 魚

特にサーモンなどの脂肪分の多い魚は、ビタミンDが豊富で、カルシウムの吸収を助けます。

 

これらの食品をバランス良く取り入れることで、歯と歯茎の健康を保つことができます。
もちろん、定期的な歯磨きや歯科検診も忘れずに行っていきましょう。

食事と歯の健康

2024年5月27日

こんにちは。ありい歯科院長の有井です。
少しずつ夏の気配も感じられる季節になりましたね。

これから気温が高くなってくると毎年の心配事として
「夏バテ」があげられるのではないでしょうか。

睡眠不足や気温差によって食欲が落ちてしまって体調不良になることは
みなさんのご経験の中にもあるかもしれませんね。

夏バテしないようにしっかり栄養を採るためにはお口の健康管理は欠かせません。
そのため、食事と歯の健康は切り離せないものです。

 

食事と歯の健康

 

今回は食事と歯の健康についてお伝えできればと思います。
食事の内容や習慣は、虫歯や歯周病などの口腔疾患に大きな影響を与えます。

1. 食事内容の影響

糖分の摂取による影響

◆虫歯の原因:
糖分は口腔内の細菌のエサとなり、酸を生成します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こします。特に、キャンディ、ケーキ、ソフトドリンクなどの甘い食べ物や飲み物は、虫歯のリスクを高めます。

カルシウムとビタミンD

◆歯と骨の強化:
カルシウムは歯のエナメル質と骨を強化するのに重要な役割を果たします。乳製品、ブロッコリー、アーモンドなどが良いカルシウム源です。
また、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるため、日光浴やビタミンDを含む食品(卵黄、魚)を摂取すると効果的です。

 

リンとビタミンC

◆歯の健康維持:
リンは歯の再石灰化を促進し、ビタミンCは歯茎の健康を維持します。肉、魚、卵などはリンを含み、柑橘類や野菜はビタミンCを豊富に含んでいます。

 

2. 食事習慣の影響

頻繁な間食

◆酸の生成:
頻繁に間食をすると、口腔内のpHが下がり、酸性環境が長時間続きます。これにより、エナメル質が弱くなり、虫歯のリスクが増加します。

 

水の摂取

◆口腔内の洗浄:
水を飲むことは、食べ物の残りカスや酸を洗い流すのに効果的です。また、フッ素入りの水を飲むことで、虫歯の予防に役立ちます。

 

酸性飲料

◆エナメル質の侵食:
炭酸飲料、果汁飲料、スポーツドリンクなどの酸性飲料は、エナメル質を侵食しやすくします。

 

3. 特定の食べ物の影響

キシリトール

◆虫歯予防:
キシリトールは虫歯の原因となる細菌の活動を抑える効果があります。キシリトールガムやキシリトールを含む食品を摂取することは、虫歯予防に役立ちます。

硬い食品

◆噛むことで唾液を増やす:
硬い食品(例えば生野菜、ナッツ)を噛むことで唾液の分泌が促進されます。唾液は口腔内の酸を中和し、再石灰化を助けるため、歯の健康に重要です。

 

歯の健康を維持するためには、バランスの取れた食事と適切な口腔ケアが重要です。

糖分や酸性飲料の摂取を控え、カルシウムやビタミンDなどの栄養素を含む食事を摂ることを心掛けていただくとよいと思います。

当院では管理栄養士のスタッフが皆さんのお口の状況に合わせたお勧めの献立などを定期的にお知らせしております。Instagram(https://www.instagram.com/arii_shika/)でもレシピを公開しておりますので、ぜひ一度ご覧くださいませ。

人の咀嚼力とは

2024年4月26日

こんにちは。ありい歯科院長の有井です。

「正しく噛む」ということについて、2回にわたりお話してきましたが
そもそも人の噛む力「咀嚼力」とはどういうものなのかについて、今回はお伝えしようと思います。

 

咀嚼力とは

 

「噛む力」は「咀嚼力(そしゃくりょく)」といいますが、人の咀嚼力は個人や状況によって異なります。

咀嚼力を正確に測定することは難しいですが、一般的に、成人の平均的な咀嚼力は約50-70キログラム程度と言われています。

 

咀嚼の目的とは

 

実はこの「咀嚼力」は日常の様々な要因によって影響を受けています。また、個人の歯の数や位置、咀嚼筋の強さ、顎関節の健康状態、食事習慣、年齢、全身の健康状態などによって異なります。

 

そもそも咀嚼の目的は、食べ物を細かく砕いて、唾液と混ぜ合わせて「食塊」をつくり、飲み込みやすくすることにあります。細かく砕いたほうが、安全に摂取できるうえ、消化吸収の助けにもなります。そして、よく噛み、味わって食べることで得られる満足感は「心の栄養」にも欠かせません。

 

ところが、嚙み合わせの悪さ、加齢に伴う筋肉の衰えや歯の欠損などから、咀嚼しにくくなるケースがあります。これは放っておけない問題です。

咀嚼力が弱まると、硬い食品を避け、軟らかく食べやすいものを選ぶようになります。軟らかい食べ物ばかりを好んで食べてしまうと、偏った食生活になりやすく、栄養バランスも崩れてしまいがちですよね。

お口だけでなく、全身の健康に支障をきたすことになってしまいますので、自分はどのくらい噛めているか、普段から「咀嚼力」を意識することはとても大切です。

 

歯科医院でできる咀嚼力チェック

 

私達歯科医師は、患者の咀嚼力を評価する際に様々な方法を使用します。
これには、咀嚼筋の力を測定するための特殊な機器やテスト、噛み合わせの評価、食事の観察などが含まれます。

咀嚼力が不足している場合や改善の必要がある場合は、適切な治療をお勧めすることも歯科医師としての大切な役割だと感じています。

当院では専用のグミゼリーを用いて咀嚼力がどのくらいあるのかや、唾液の状態を測る検査も取り入れております。

 

全身の健康を守るために

 

「正しく噛む」しっかりと「咀嚼力」を維持していくことは、お口のだけでなく全身の健康を守るために非常に大切なことです。
一度、ご自身の「噛む力」「咀嚼力」を測定してみませんか。

 

気になった方はどうぞお気軽にスタッフまでお声かけくださいね。

正しく噛む力を維持するために

2024年4月10日

こんにちは。ありい歯科院長の有井です。

前回は「正しく噛む」とはどういうことかをお話させていただきました。
今回は、「正しく噛む」ことを継続するためにはどうしたらよいか、ということをお話できればと思います。

 

正しく噛む力を維持するために

 

正しく噛む力を維持するためには、以下のようなポイントがあります。

 

〇定期的な歯科検診

やはり歯科医院での定期的な検診を受けることが重要です。歯科医師が定期的に歯や咬合の状態を確認することで、最適なタイミングで治療やアドバイスを提供することができるからです。

 

〇適切な歯科衛生

歯を清潔に保つことは歯の健康と咬合の維持に欠かせません。
日々適切な歯磨きや歯間ブラシ、デンタルフロスの使用、口中洗浄液の利用などを行い、歯周病や虫歯の予防に努めましょう。わからないことがあれば衛生士にお気軽にお尋ねください。

 

〇バランスの取れた食事

正しい咬合力を維持するためには、バランスの取れた食事を摂ることが重要です。
特に硬い食材や粘りのある食材を適切に咀嚼することで、咬合力を維持することができます。当院には栄養士がおり、噛む力の強弱により適切な栄養指導と献立などもご案内しております。

〇ストレス管理

ストレスや緊張は、歯ぎしりや咬合の不調を引き起こす原因となります。
ストレスを適切に管理し、リラックスすることで、咬合力を維持することができます。

 

〇適切な歯科治療

歯並びや咬合の問題がある場合は、適切な歯科治療を受けることが重要です。
歯並びの修正や咬合の調整などを行うことで、正しい咬合力を維持することができます。

 

ポイントをおさえて歯の健康を保ちましょう

 

上記ポイントをしっかりとおさえていただき、必要な対策を実践することで、正しい咬合力を維持し、歯の健康を保つことができます。

 

当院では、歯科医師・歯科衛生士・栄養士がしっかりと連携をとりながら、患者様が「正しく噛む力」を維持できるように努めております。

かみ合わせが気になる、食事がうまく噛めない、入れ歯の不具合など、噛む力に関して気になることがあればぜひご相談ください。

 

正しいかみ合わせを維持することで美味しい食事をしっかりと咀嚼して摂取し、健康の維持に努めてまいりましょう。

食事を美味しく食べるために

2024年3月28日

こんにちは。ありい歯科院長の有井です。

日ごとに温かさが増し、そろそろしっかりと春の気配を感じる季節になりました。
外に出て身体を動かすことも気持ちいい時期がやってきますが、健康維持のためには運動のほかに食事をしっかりとることも大切なことですよね。

食事をしっかりとよく噛んで食べることは、栄養素がしっかりと吸収されることに繋がり健康寿命を延ばすうえでも非常に大切なことです。

「正しく噛む」こと意識していますか

 

普段のお食事の中で、「正しく噛む」ということを意識されたことはありますでしょうか。
正しく噛めることは、お口の健康にも全身の健康にもとても大事なことですので、今日は「正しく噛む」ことについてお話させていただければと思います。

「正しく噛む」ことは、食物を効果的に咀嚼し、歯や顎の健康を維持するための適切な噛む動作を指します。

正しく噛むための必要なことはどんなこと?

① 均等な力の分配

歯の咬合力を均等に分散させることが重要です。この均等な力の分配は、歯にかかる負担を軽減し、歯の健康を保つのに役立ちます。また、顎関節や咬筋の負担を均等に分散させることで、関節痛や筋肉痛を軽減することができます。

 

② 適切な咬合位置

正しい咬合位置によって、歯の接触や顎の位置が最適化されます。適切な咬合位置において咀嚼することで、歯や顎の負担を最小限に抑えることができます。

 

③ 十分な咀嚼時間

適切な咀嚼時間を確保することで、食物がより細かくなり、消化や栄養吸収が効率的に行われます。また、十分な咀嚼時間を確保することで、歯の表面や顎関節にかかる負荷を軽減することができます。食事はゆっくりと時間をかけてとることも意識してみましょう。

 

④ バランスの取れた咀嚼

食物を均一に咀嚼することも重要です。片側の歯や顎だけでなく、両側の歯や顎を均等に使って咀嚼することで、咀嚼力を均等に分散させることができます。これにより、特定の歯や顎に過度の負荷がかかるのを防ぎ、歯や顎のバランスを保つことができます。

 

「正しく噛む」ことは、歯や顎の健康を維持するために非常に重要です。

不適切な噛み方は、歯や顎の問題や疾患を引き起こす可能性があります。

皆さんは正しく噛めていますか?

「正しく噛む」ためのかみ合わせを考えながら治療することは、お口の健康や健康寿命の向上にとってとても大切なことです。

 

当院では、しっかりとお食事をとっていただくための「正しいかみ合わせ」を意識した治療を行っております。もし「食べにくい」「うまく噛めない」などの症状がある方はぜひご来院ください。

診療スケジュール

当院へのお電話からの問い合わせは072-787-4122へ

診療時間
9:00〜13:00
14:00〜18:30
/
日・祝
/
/
休診日 / 日曜日・祝日・土曜日午後
最終受付時間 / 午前診12:30、午後診18:00 
お問い合わせはこちら
ありい歯科
インターネット予約
ありい歯科求人専用サイト
© 兵庫県伊丹市池尻の歯医者 ありい歯科