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高齢者の口腔機能低下症とは?家庭と歯科医院でできる予防法と全身の健康へのつながり

2025年9月29日

最近ニュースなどでもよく目にする「口腔機能低下症」
みなさんご存知でしょうか?

これは、年齢とともに噛む力や飲み込む力、舌や唇の動きなどが弱くなり、日常生活に支障をきたす状態のことを指します。
実はこの口腔機能の衰えは、単に「食べにくくなる」だけでなく、栄養不足や誤嚥性肺炎、さらに認知症のリスクにもつながることがわかっています。
つまり、お口の健康は全身の健康を守るうえで欠かせないものなのです。

 

今回は、高齢者の口腔機能低下症とは何か、その予防方法、そして歯科医院に通うことの大切さについてご紹介します。

 

口腔機能低下症のサインとは?

口腔機能低下症は、ある日突然進行するわけではありません。
次のような日常の小さな変化がサインになります。

• 食事中によくむせる、飲み込みにくい
• 硬いものが噛みにくくなった
• 食事に時間がかかるようになった
• 会話の声が小さく、聞き取りにくいと言われる
• 口が乾きやすく、口臭が気になる
• 舌や唇の動きが鈍くなったと感じる

 

ご自身や、ご両親に上記の様なサインはありませんか。
これらは「年齢のせい」と見過ごされがちですが、早めに気づきケアすることで進行を防ぐことができます。

家庭でできる予防方法

口腔機能低下症を防ぐためには、毎日の習慣が大切です。家庭で簡単に取り入れられる予防法をご紹介します。

 

① よく噛む習慣をつける

食事の際に一口30回を目安に噛むことで、あごの筋肉や舌の動きを保ちやすくなります。噛みごたえのある野菜や根菜類を積極的に取り入れるのもおすすめです。

 

② 口の体操

「パタカラ体操」と呼ばれる発声練習は、口の筋肉や舌の動きを鍛える効果があります。「パ」「タ」「カ」「ラ」をしっかり発音するだけで、飲み込みや発声の力が鍛えられます。

 

③ 唾液腺マッサージ

耳の下やあごの下をやさしくマッサージすることで唾液の分泌が促され、口の乾燥やむし歯予防につながります。

 

④ バランスの良い食事と水分補給

お口の機能を維持するには、栄養状態を整えることも重要です。特にタンパク質やビタミンを意識的に摂取し、こまめな水分補給を心がけましょう。

 

歯科医院でできる予防とサポート

家庭でのケアに加えて、歯科医院での定期的なチェックは欠かせません。当院では以下のようなサポートが可能です。

• 歯や入れ歯の状態を確認し、噛む力を維持するサポート
• 舌や唇の動き、嚥下機能の検査
• 専門的な口腔リハビリやトレーニング指導
• ドライマウス(口腔乾燥症)への対策
• 管理栄養士による栄養指導や生活習慣のアドバイス

特に、むし歯や歯周病の早期発見・早期治療は「噛む力の維持」につながり、結果的に口腔機能低下の進行を防ぎます。

 

お口の健康は全身の健康に直結する

口腔機能が低下すると、食事が偏ったり、十分に栄養を摂れなくなったりします。
その結果、体力が落ちて転倒や骨折のリスクが高まるほか、免疫力の低下や認知症の進行にも影響します。
また、飲み込む力が弱くなると「誤嚥性肺炎」を引き起こす危険があります。これは高齢者の健康を脅かす大きな要因の一つです。
反対に、お口の機能を保ちしっかり噛んで食べることは、脳への刺激にもなり、認知症予防にもつながるとされています。つまり、お口の健康は「生きる力」を守る基盤なのです。

 

歯科医院での定期的なケアが未来を変える

高齢者の口腔機能低下症は、誰にでも起こり得るものですが、予防や早期の対応によって進行を防ぐことが可能です。家庭での習慣に加えて、歯科医院での定期的なチェックと専門的なサポートを受けることで、いつまでも「自分の口で食べる楽しみ」を守ることができます。
「最近食べづらくなった」「飲み込みにくい」と感じたら、ぜひ早めに当院にご相談ください。お口の健康は、全身の健康と生活の質を守る第一歩です。

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