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歯ぎしりが補綴物を劣化させる?~噛める喜びと全身の健康を守るために~

2025年9月5日

みなさんこんにちは
ありい歯科院長の有井です。

当院では常日頃患者様にもお伝えしておりますが、「きちんと噛めること」「全身の健康を守ること」を診療をしていく中でとても大切にしています。
そのためには、天然の歯はもちろん、詰め物や被せ物といった治療したところを修繕している「補綴物(ほてつぶつ)」を長持ちさせることが重要です。

 

しかし、実は無意識に行われる「歯ぎしり(ブラキシズム)」が、その補綴物の寿命を縮め、さらにお口全体や全身に影響を与えることがあります。

 

今回は、歯ぎしりが補綴物に与える影響と、それが引き起こすトラブル、そして当院で行っている対策や治療の選択肢についてご紹介します。

 

歯ぎしりとは?

 

歯ぎしりは、上下の歯を強い力でこすり合わせたり、噛みしめたりする習慣です。

特に睡眠中に起こることが多く、自覚がないまま続いてしまいます。

 

代表的な種類は次の通りです。

 

グラインディング:ギリギリと横にこする

クレンチング:強く噛みしめる

タッピング:カチカチと噛み合わせる

 

歯ぎしりの力は想像以上

 

食事中の噛む力は約20〜30kgですが、歯ぎしりでは50〜100kg以上に達することもあります。

男性・女性によって力のかかり方は違いますが、歯ぎしりをすることがお口の中の環境に大きな影響を与えていることは間違いありません。

正常咬合と言われる「正しい噛み合わせ」だったとしてもこの影響は少なからず受けています。虫歯によって修復した歯や噛み合わせに問題がある歯については、更に影響が大きくなり劣化が加速してしまう可能性も大きいのです。

 

◆歯ぎしりが補綴物を劣化させるメカニズム

 

・ひび割れ・欠け

セラミックやレジンは硬く美しい反面、繰り返しの強い衝撃によりひびや欠けが生じることがあります。

 

・摩耗による形の変化

長期間の歯ぎしりは、補綴物の表面を削り、噛み合わせを乱します。

 

・接着部分の劣化・脱離

強い力が続くと接着剤が劣化し、詰め物や被せ物が外れやすくなります。

 

◆劣化によって起こるお口のトラブル

◆むし歯の再発(すき間に細菌が侵入)

◆噛み合わせの乱れ(全身のバランスにも影響)

◆顎関節症(顎の痛み・頭痛・肩こり)

◆見た目の変化(欠けや摩耗による審美性低下)

 

噛み合わせの乱れや顎関節症は、お口だけでなく全身の筋肉や姿勢にも影響を及ぼすため、まさに「全身の健康」に関わる問題です。

 

当院で行う歯ぎしり対策

 

・ナイトガード(マウスピース)作製

就寝時に装着し、歯や補綴物へのダメージを軽減します。保険適用も可能です。

 

・噛み合わせの調整

補綴物や天然歯の高さを微調整し、力の偏りを減らします。

 

長持ちさせるための素材選びも大切

 

補綴物の耐久性は、素材によって大きく変わります。
特に強い力がかかる奥歯には、高強度のジルコニアやゴールドなど、自費治療で選べる素材が有効です。

 

ジルコニア・セラミック:非常に硬く、摩耗や欠けに強い。審美性も高い。

ゴールド(金合金):適合性が良く、噛む力を自然に分散できる。金属アレルギーのリスクが低い。

 

自費治療は初期費用がかかりますが、長期的に見れば再治療の回数を減らし、歯や全身の健康を守る投資になります。

 

「補綴物を守ることは、全身の健康を守ること」

 

歯ぎしりは無意識のうちに進行し、補綴物の寿命を縮め、全身の健康にも悪影響を及ぼすことがあります。
当院では、「きちんと噛める」ことを土台に、全身の健康を守るための治療・予防をご提案しています。

 

「補綴物を長持ちさせたい」「歯ぎしりが気になる」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
保険診療から自費診療まで、患者さまの生活スタイルやご希望に合わせた最適な方法をご提案いたします。

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