こんにちは。院長の有井です。
入れ歯について色々とお話をさせていただきましたが、皆さん日常どんなメンテナンスをされていらっしゃいますか?
当院では入れ歯をお渡しする際に、日常のメンテナンスについてスタッフからしっかりとご説明をさせていただいておりますが、「食事の後に洗えばそれでOKでしょう?」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
もちろん、食事の都度きちんと洗浄していただきたいのですが、洗い方や外した時の保管の仕方によってその後の入れ歯の寿命が大きく変わってくることがあります。入れ歯のメンテナンスは、快適な装着感を維持し、入れ歯の寿命を延ばすために非常に重要です。
そのため、今回は「日常の入れ歯のメンテナンス」についてお話させていただきます。
入れ歯のお手入れ方法
1. 日常的な清掃
入れ歯は毎日の清掃が必要です。できればお食事ごとに清掃を行ってください。
お口の中から取り外して、歯ブラシや専用の入れ歯用歯ブラシを使って歯面や裏側を優しくブラシし、入れ歯についた汚れを取り除きます。裏側やフレーム部分、金具の部分も忘れずにお掃除しましょう。
この時歯磨き粉は使わない様にしましょう。歯磨き粉には研磨剤が入っていることが多いため、入れ歯の表面に細かい傷をつけてしまい雑菌が繁殖しやすい環境になる恐れがあるためです。
2.洗浄剤の使用
汚れや匂いが気になる場合には、週に一回程度の洗浄剤のご使用をお勧めします。
毎日洗浄剤を使われるかたもいらっしゃると思いますが、金属部分の劣化に繋がる恐れがありますので、週に一回程度のご利用が効果的かと思います。
また、金属床をご利用の方は、一般の洗浄剤ですと金属部分が黒くなってしまう可能性もあるため、専用の洗浄剤ご利用をお勧めしております。当院でのお取り扱いがございますのでお気軽にスタッフまでお声かけくださいませ。
3.歯科医院での清掃
ご自身ではとりきれない着色汚れや、万が一歯石がついてしまった場合などはスタッフにお気軽にお声かけください。
当院では定期健診時などには、処置中に入れ歯をお預かりし超音波洗浄機にて入れ歯洗浄を全ての方におこなっております。お口の中も入れ歯も綺麗に気持ちよくなってお帰りいただけます。
4.入れ歯の保管方法
① 専用の入れ歯ケースに入れましょう。
入れ歯を保管するために、専用の入れ歯ケースを使いましょう。 入れ歯ケースをお使いいただくことで、入れ歯の紛失や破損を防ぐことができます。
② 直射日光や湿度の高い場所での保管は避ける
ケースに入れていても、直射日光や高温多湿になる場所は避けてください。
③ 入れ歯ケースは子供やペットの手の届かない場所に保管しましょう。
特にペットは飼い主の匂いがするため、喜んでオモチャにしてしまうことがあります。
思わぬ破損に繋がりますので気をつけてください。
④ 入れ歯は水に浸して保管しましょう。
ケースの中に入れ歯が浸るくらいの水をいれて保管してください。
装着時には水を捨て、ケースをしっかりと洗浄し乾かしておきましょう。
ご自身にピッタリの素晴らしい入れ歯ができたなら、日常のメンテナンスもしっかりと行うことで入れ歯の寿命もしっかり守っていきましょう。
日常のメンテナンスや取り扱いについて何か疑問や不安をお持ちの場合には、お気軽に歯科医師・スタッフまでお尋ねください!!