こんにちは
ありい歯科 院長の有井です。
前回「自分のお口にあった入れ歯」がとても大切ですよ、というお話をさせていただきました。
今回は、自分に合った入れ歯を探すために、
その種類とメリットやデメリットについてお話できればと思います。
入れ歯は大きく
・保険の入れ歯
・自費(自由診療)の入れ歯
の2つに分かれ、自費の入れ歯はさらに性質や材料によっていくつかの種類があります。
■自費の入れ歯と保険の入れ歯の違い
1.費用
保険の入れ歯は、保険負担金のみで製作が可能です。
自費の入れ歯は、保険適用がないためすべて患者様負担となります。
2.材料と品質
保険の入れ歯は、保険の範囲内で提供されるため、材料や技術に制約があります。
自費の入れ歯では、高品質な材料や技術を使用することができるため、より耐久性が高く、自然な見た目や快適な装着感を追求することができます。
その人にあったオーダーメイドの義歯ができるため、咀嚼機能が高まりよく噛める様になります。
咀嚼機能の効果が高まることで、健康寿命を延ばすこともできる様になります。
3. 治療期間
保険の入れ歯は、保険の算定ルールに沿って治療を進めていきます。
治療期間の目安はおよそ1か月ほどとなります。
自費の入れ歯は、製作にかかる時間や手順が保険の入れ歯よりも長くなる場合があります。
これはオーダーメイドで製作するため、治療方法や製作手法も保険とは全く違う方法を用いることもあり、詳細なプラン立案を要するためです。
治療期間の目安はおよそ1~2か月ほどとなります。
上記を見比べていただくだけでも、保険の入れ歯は非常に範囲と選択肢が狭いことをご理解いただけるかと思います。
自費の入れ歯は、ご希望いただく患者様お一人お一人に合わせた治療が可能となります。よりご自身にあった入れ歯をおつくりいただけると思います。
■自費の入れ歯の種類
自費の入れ歯にはいくつかの種類があります。以下に一般的な自費の入れ歯の種類をいくつかご紹介させていただきます。
1.金属床義歯
主にチタンなどの軽量で耐久性の高い金属を使用し、入れ歯の厚みを薄くすることで口腔内の違和感を軽減することが可能です。また熱を伝えやすいため食事の味や温度をきちんと感じることができ、お食事をおいしく召し上がっていただけます。
2.ノンクラスプデンチャー+MP(メタルプレート)
クラスプと呼ばれる維持装置が金属ではないため、審美性に優れています。柔らかい材料を使用するため、口腔内での適合も高いものです。自然な見た目のため、一見すると入れ歯をつけている様に見えないことが最大の特徴です。当院のノンクラスプデンチャーは、MPとのコンビネーションを用いることで耐久性と剛性を兼ね備えた義歯になります。クラスプと呼ばれる維持装置部分には金属を使用しないため、審美性を損なうこともありません。
3. インプラントオーバーデンチャー
インプラント(人工の歯根)を歯茎に埋め込み、その上に入れ歯をのせるタイプの入れ歯です。インプラントの安定性により、入れ歯のフィット感や咬む力の向上を図ることができます。インプラントが入れ歯を支えてくれるため、沈み込みの防止や欠損部の骨や歯茎の消耗を防いでくれます。
■お口にあった入れ歯を選択していただくために
保険、自費と入れ歯にも様々な種類があり、その特徴もそれぞれであることは知っていただけたかと思います。
どの入れ歯がみなさんの生活やお口の中にとって最適なものになるかは、事前にしっかりとお話を伺い、検査をして決定していくことが重要です。
当院では患者様お一人お一人のご希望を伺いながら最適な入れ歯をご提案させていただきます。「長年使っているけれど、なんだかしっくりこない」「食事を美味しくとれるようになりたい」など、どんな些細なことでもご相談くださいね。
快適な口腔内と、この先の健康寿命を延ばすため、一緒に考えさせていただければと思います。
各種入れ歯の詳細に関しては、歯科医師または医院スタッフにお気軽にお声かけください。